原文:公式サポートサイト 公式フォーラム
先日の最新のバランスアップデート後、どのような影響が出るのかについて注視してきましたが、以下その結果についてフォローアップとしてお知らせいたします。もちろん今回の調整で皆様からいただいた不満や懸念を無視していたわけではありませんが、まずは時間を掛けて正確なデータを調査をする必要がありました。
特に高レベル帯でのプレイでは深刻な状況でした。バランス調整が入った時点で、防衛チームトップ4を冬のファミリー英雄が占め、勝率と使用率の両方において支配している芳しくない状況でした。私達はゲームとしてファミリーボーナスを利用することを推奨している立場から、機能していることは喜ばしいのですが、これが過度に機能してしまっている問題には眼をつぶるわけには行きませんでした。
そんな中、特定の防衛チームだらけになってしまうことは誰にとっても楽しい体験ではありません。同じようなバトルが繰り返される感覚となり、同じ敵に不利な英雄の出番が減り存在価値自体が下がっていまう、さらに新しい組み合わせで敵と対峙する楽しさ自体も奪っていたのです。これを是正して健全性を確保するために導入したのがバランス調整です。
エンパズプレイヤーの多くは、対戦するチームのバラエティさを好み、多くの組み合わせや戦略を試すことで英雄の最高の価値を発揮できると考えています。そのためには英雄の多様性を維持することが大切です。そしてこの優先すべき事態を私たちが明確にしたのは今回が始めてではありません。ベテランプレイヤーさんであれば、2019年のレイドインデックスと2021年春の「開発者Q&A」を覚えていらっしゃるかも知れません。(バークス:翻訳する労力は避けなかったのでリンク先は原文のままどうぞ)
観察を続けたデータからは、クランパス-コスが突出した要因であることが示されていました。非コスチュームのクランパスの利用率を大きく引き離すだけでなく、他の冬のファミリー英雄や、似た能力を持つ英雄(ブラックナイトなど)よりも遥かに良いパフォーマンスを見せていました。
多くのトッププレイヤーが、この変更を受けて、非コスチュームのクランパスを使うようになっているようにも見えますが、実はクランパス-コスも独自の優位性を保っています。例えば、コスチューム版のクランパスは単独で出番があったときに冬のファミリーの英雄の中で最高の勝率を誇っています。それでも以前に比べて威圧感は失われたのは間違いありません。それでもアップデートはクランパス-コスを殺したのではなく、今でも価値のある英雄であり「役に立たない」英雄からは掛け離れた存在です。
クランパス-コスだけが単独として強すぎたのは事実です。しかし、クランパス-コス抜きで冬のファミリー英雄が3人以上いるチーム編成も問題視すえうレベルで強すぎたためです。そのため、クランパス-コスの調整だけでは足りず、に加えてファミリーボーナスを調整する必要があったのです。
実際のところ、逆に多くのプレイヤーはかなり戦略的に戦っていたのが伺えます。理論上、冬のファミリー英雄に立ち向かえる構成で挑むプレイヤーが非常に多くいました。しかし、私達の手元にあるデータからは、立ち向かえるはずの構成でも自信を失くすほどの硬い防衛タンクの前では思ったほどの効果が得られていないと判明しました。これはあきらかにバランス調整が必要な状況です。
新英雄をリリースして強弱のサイクルをゆっくりと回し続けることが、ゲームとして理想的な姿であるこということには私たちも同意見です。
しかし、特定の英雄が意図せず突出して強力な防御を持っていると判明した場合、このゆっくりとしたアプローチでは機能しません。新しく強い英雄を矢継ぎ早にリリースするのはスマートな解決策とはいえず、もしやってしまった場合、それらの新英雄が元の問題を抱えた英雄の隣で新たなアンバランスという悪夢を生み出さないとも限らないからです。
私たちは、新しい英雄のリリース後に弱体化をしなよう常に努力をしています。弱体化は決して軽々とやってもOKという修正ではありません。熟練したプレイヤーであれば、私たちが問題が起きたときには上方修正することで解決を計ろうとしていることを理解していただいていると思います。冬のファミリーについては下方修正することは困難な決断でしたし、不評をいただくことも理解はしていました。それでも、これは単純にそうせざるを得ない状況だったのです。
ゲームサーバー上での危機が続く中、この問題(クランパス-コス、3~4体の冬のファミリー英雄を使った防衛)を早期に解決する必要があると判断しました。★4エピック英雄と★3レア英雄に変更による影響がどこまで出るかを考慮するとアップデートまでに時間が掛かってしまうため、優先順位に焦点を当てるという決断をしました。
バディ、フロスティ、ルドルフはかわいそうだよねという声も聞きますが、逆にたくさんの愛情を注いでいただいている英雄たちだという自覚を持ち、今後もこれら英雄のパフォーマンスをチェックして、もし持ちこたえられないようであれば将来的に微調整を検討するつもりです。
社内でのシミュレーション結果、そしてベータテストでのフィードバックでは、今回の冬のファミリーは十分な強さを持ちながらも、過剰ではないという意見で一致していました。私たちは、通常これらの手順を経てオーバーパワーな英雄を見抜くという方法を採っています。しかし、今回は残念ながら的はずれな結果となってしまいました。このような事態を招いたことは残念であり、大変申し訳なく思っています。
なお、昨年12月にデビューした近辺では、クランパス-コスも冬のファミリー英雄も、特に気になる統計は出していませんでした。そのパワーレベル自体は適切であったと思われます。しかし、この統計は徐々に上がり続け、1月下旬には緊急な対応が必要であることが明らかになっています。これもまた私たちの予測していた展開からは外れてしまった部分です。
正直なところ、どのようなシミュレーションでもテストでも、長期的な予想を100%的中させることは不可能です。そんなことが可能であればバランス調整のアップデート自体が必要なくなります。それでも、常に予想を改善するための努力を続けています。もし、その努力をお手伝いいただけるのであれば、ベータプログラムに参加をご検討ください。
この記事を通して2022年2月のバランス調整に関するご質問のほとんどにお答えできたかと思います。以前から申し上げているように、私たちは受け取ったすべてのフィードバックに対応できるほど余裕があるわけではありませんが、本当にすべてに目を通し、有効な懸念にはできる限り早く対応するように努めています。
皆様にバトルのご武運を!